- 社会福祉士として働き始める人
- 精神保健福祉士として働き始める人
- 事前学習や今後に使える参考書を知りたい人
国家試験後の過ごし方
まずはR4年度の社会福祉士/精神保健福祉士の国家資格を受けた人たちへお疲れ様でした。
ようやく国家試験が終わり自己採点も済んだというところで、ぜひとも休んでほしいところではあるが、ここで春に向けて事前学習しておくべき項目について説明していこうと思う。
実際のところ働きながら知識も技術も培っていけるから、個人的には今のうちに目一杯遊ぶのも大賛成。ただソーシャルワークーは「相談員」としての位置づけであるから、これからは福祉の幅広い専門知識を取り扱うことになる。せっかく国試の勉強で身に付いた知識を忘れないためにも、自身の専門領域については理解を深めておく必要がある。
今回は病院のソーシャルワーカーとして1年働いた経験を活かして、事前に必要な知識やおすすめの参考書について紹介していく。
ぜひ春からソーシャルワーカーとして働く人たちは参考にしてほしい。
専門領域の根拠法
施設 | 根拠法 |
---|---|
障害者福祉施設 | 障害者総合支援法 |
老人福祉施設 | 老人福祉法、介護保険法 |
児童福祉施設 | 児童福祉法 |
精神科病院 | 精神保健福祉法 |
大枠ではあるが根拠法はこんな感じ。行政機関や施設の形態・種類は本当に幅広いから、事前に職場の根拠法については調べて学習しておこう。最低限国試レベルを維持できるように見直しをして、理解していればオーケー。
おすすめの参考書
五訂版 図解 福祉の法律と手続きがわかる事典
出版:2021/8/19
Amazon価格:1,980円
福祉の法律についてはほとんど網羅されており、相談員として制度やサービスを扱う者であれば持っておきたい1冊。私は2周くらい読んだが、現在は辞書的な使い方をすることが多い。中身は教科書的な内容で、活字がずらっと並んでいる。かなり読み応えはあるが、用途としては分からないことや関連知識を補うように使うのがおすすめ。
医療福祉総合ガイドブック2021年度版
出版:2021/4/12
Amazon価格:3,630円
医療福祉関係に就職される人は持っておきたい1冊。ただサイズはめちゃくちゃ大きいから自宅学習で使うのがおすすめ。この参考書は私もすごくお世話になっていて、図解や表で分かりやすく解説してあり、これから医療福祉の領域で働く人の入門書と言える本となっている。新型コロナウイルス感染症に伴う生活支援についても掲載されており、最新の情報にも対応しているのが特徴。まさに実践向きといえる。
精神診療プラチナマニュアルGrande 第2版
出版:2020/3/27
Amazon価格:3850円
こちらはPSWとして働く人におすすめな1冊。通常サイズもあるが、そちらは本当にポケットサイズで読みにくいから、グランデサイズを強くおすすめする。しかしグランデと言ってもiPad miniくらいのサイズ感だから、気になる人はあらかじめ調べておくといいかもしれない。内容としては主に精神疾患や薬、入院形態について分かりやすく解説しており、コメディカルにも配慮された1冊となっている。
病院ワーカーがよく使う制度
実際によく使う制度を以下にまとめる。
- 障害年金
- 障害者手帳
- 介護保険
- 医療保険
- 高額療養費制度
- 生活保護
正直病院ワーカーでも業務範囲は異なるから、一概には言えないところがある。しかし私が1年を通してよく使う制度は以上のようなものである。これらについては事前に調べてある程度の知識をつけておくと、働き始めたときに理解しやすいかもしれない。
病院ワーカーとして働く人はぜひ参考にしてほしい。
まとめ
ソーシャルワーカーはその専門性から幅広い知識を求められることが多い。だから実際働き始めても知識が追い付かないことがほとんど。ただ「相談員」というその位置づけから福祉の専門職として説明責任を果たさなければならないため、信頼関係を構築していくためにもその専門性を十分に発揮していかなければならない。
本当に1年目は覚えることが多くて大変だと思うが、相手に「寄り添う」ことを忘れず、ぜひ1年目を乗り超えてほしい。
今回は新卒社会人のソーシャルワーカーへ向けた記事を書かせてもらった。
本日も最後まで読んでくれてありがとう。
コメント